痛めた首にテーピングして3ラン ソフトバンク「下剋上」始まり告げるキャプテン柳田の一発

2022年10月08日

 ◇クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦 ソフトバンク5-3西武〈8日、ペイペイドーム〉

 2年ぶりCS出場のソフトバンクがファイナルステージ進出に王手をかけた。

 就任1年目の藤本監督はCS初采配で初勝利。チームは2019年のCSファーストステージ第2戦から続くプロ野球最長のポストシーズン連勝を「17」に伸ばした。

 ソフトバンクは千賀、西武は高橋が先発。エース対決で序盤2回は0-0と静かな滑り出しだったが、3回に動いた。

 1死から、レギュラーシーズン最後の3試合で13打席無安打だった周東がこの日チーム初安打の二塁打で出塁。甲斐が四球で続き、1番三森が先制の二塁打を放った。さらに続くチャンスで3番柳田が3ラン。マジック1で臨んだシーズン最後の2試合でいずれもアーチを放っていた主砲が”3試合連続”となる一発で西武ベンチにダメージを与え、試合の主導権をがっちり握った。

 9月30日の楽天戦で守備の際に首を負傷した柳田は、いまも患部にテーピングのようなものを張って出場。完治しているわけではなく痛みを押してグラウンドに立っていることが想像されるが、キャプテンが結果でナインを先導した形となった。

 8回3失点のエース千賀とともにお立ち台に上がった柳田は「チャンスだったので何とかしたいと思って打席に入った。必死に当てにいって、芯付近に当たって角度がついたので何とか入ってくれと思っていた」と回想。千賀の力投について「4点で十分かなと思いました」と強固な信頼を強調した。

 リーグ戦で優勝していれば出場していなかったCSファーストステージ。逆転でオリックスに頂点をさらわれた悔しい結果について柳田は「終わったこと」と多くを語らず、勝つか引き分けでファイナルステージ進出が決まる9日の第2戦へ向けて「明日また頑張ります」と誓った。

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