プロ野球初「1、2位が全く同じ成績」で終了 最終日にオリックス逆転優勝、ソフトバンクは規定で涙

2022年10月02日

 パ・リーグは全日程最終日の2日、2年ぶりの優勝へマジック「1」としていたソフトバンクがロッテに逆転で敗れ、2位オリックスが楽天に逆転勝ちした。この結果ソフトバンクとオリックスが76勝65敗2分け、勝率5割3分9厘と全く同じ成績で並んだが、今季直接対決で15勝10敗と勝ち越しているオリックスが規定により逆転でリーグ連覇を決めた。

 リーグ戦最終日に優勝決定は1982年のセ・リーグ中日以来、パでは63年西鉄以来となった。最終日に逆転しての優勝は史上初。勝率だけではなく「勝利数」「敗戦数」「引き分け数」のいずれも1、2位のチームが全く同じケースも史上初となった。

 ソフトバンクは9月15日にマジック「11」が点灯。その後オリックスに0ゲーム差に迫られながらもマジックを一度も消すことなく最終戦を迎えた。引き分け以上ならオリックスの結果に関係なく頂点に立っていたが、試合前まで今季10勝1敗と圧倒的な勝率を誇っていたZOZOマリンスタジアムでまさかの結末を迎えた。

 オリックスは昨年に続いてマジック点灯なしでの優勝。2020年は最下位で、最下位→優勝→優勝は75~77年の巨人、今年のヤクルトに次いで3チーム目。セ、パ両リーグとも「最下位からリーグ連覇」は史上初となった。

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