悪夢の逆転優勝を許したソフトバンク マジック1から連敗、最後は勝ちパターンの継投なく終戦

2022年10月02日

 ソフトバンクは2年ぶりの優勝が手に届きかけていたが土壇場で手放してしまった。

 優勝へのマジックナンバーを「1」として今季最後の2試合を迎えたが、1日西武戦、2日のロッテ戦でまさかの連敗。2日の楽天戦で逆転勝ちしたオリックスに最終日に勝率で並ばれ、今季直接対決で負け越し(10勝15敗)ているため規定により2位となった。

 引き分け以上で優勝だった1日はエース千賀を中5日で送り出し、勝ちパターンの松本、藤井、モイネロがいずれも3日連続で登板。最終戦前に優勝を決めるというベンチの覚悟がうかがえるような継投だったが実らず、既に視線をクライマックスシリーズへ向けている西武にサヨナラ負けを喫した。

 千葉へ移動して迎えた2日の最終戦はシーズン終盤で先発ローテに定着した板東が5回まで無失点と踏ん張ったものの、2点リードからロッテの意地に屈し終戦。先制した試合は63勝17敗1分(1日時点)と圧倒的な勝率を誇っていたが、4連投となる勝ちパターンの継投に入る前に逆転された。

 今季のソフトバンクは開幕8連勝でスタートダッシュに成功した一方、開幕間もない時期から栗原、上林、又吉ら投打の主力に離脱者が続出。新型コロナウイルス陽性で主力選手が大量に離脱した時期もありながら、若手の台頭もありパ・リーグ6球団で唯一Bクラスへ一度も落ちることなくシーズンを終えた。

 就任1年目の藤本監督は8年ぶりのBクラスに低迷したチームを預かり2年ぶりの優勝、日本一を至上命題に戦ったが、ペナントレースは最後の最後に力尽きた。日本一のチャンスは残されており、8日から本拠地ペイペイドームで西武とのクライマックスシリーズファーストステージに臨む。

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