「負けたら引退のつもりだった」”ゆうこりん”黒木優子が5年ぶり世界王座、母に贈る2階級制覇

2022年09月01日

 ◆プロボクシングWBO女子世界アトム級タイトルマッチ10回戦(1日、東京・後楽園ホール)
 
 挑戦者で元WBC世界ミニフライ級王者、黒木優子(31=YuKOフィットネス、福岡市出身)が王者の鈴木奈々江(30=シュウ)に3-0で判定勝ち。相手に距離を詰められてもうまく回り込み、一貫して冷静に動き続ける会心のボクシングで新王者となった。

 「ボクシング界のゆうこりん:として注目を集めた黒木は2017年12月にWBCミニマム級王座を失って以来、約4年8カ月ぶりの世界王座返り咲きを果たすとともに2階級制覇に成功。感激の涙を流し、インタビューでは「初めてチャンピオンになったときより、この約5年間が長かったので本当にうれしい」とハイテンションのままリング上から関係者に感謝した。

 今後について「本当は負けたら引退するつもりだった。統一チャンピオンというのが一番最初の夢。これをスタートとしてやっていきたい」と現役続行を力強く宣言した。
 
 母はまもなく58歳の誕生日を迎える。「ベルトをプレゼントしたい」とリングサイドで応援していた母にマイクで語りかけた。

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