ソフトバンクに山本由伸が嫌がる”ピーマン”は現れるか 5月に満塁弾を放った柳田悠岐「気持ちで打つ」

2022年10月12日

 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は12日からファイナルステージが始まる。パ・リーグはレギュラーシーズン2位のソフトバンクがファーストステージを突破し、王者オリックスと敵地京セラドーム大阪で対戦する。

 1勝のアドバンテージがあるオリックスの初戦先発はエース山本。最優秀防御率、最多勝、勝率第1位、最多奪三振の投手4冠プラス最多完封勝利の”5冠”を史上初めて2年連続で達成した球界を代表する右腕をソフトバンク打線が攻略できるかが最大の注目だ。

 山本の今季ソフトバンク戦成績は5試合で3勝2敗、防御率1.93。ソフトバンクは今季通算15勝5敗で防御率1.68の山本に唯一複数の黒星をつけたチームだが、7月以降は3戦全敗と抑え込まれ計24イニングでわずか2点しか奪えなかった。しかもその3試合はいずれもファイナルステージの舞台となる京セラドーム大阪。9月17日の対戦では完封勝利を献上し、結果的に優勝争いを左右することになる同一カード3連敗の最初の黒星を喫してしまった。

 ソフトバンクにとっては苦戦必至だが、ファイナルステージ初戦で山本が先発するのは分かりきっていたこと。だからこそ何よりも欲しかったのが「勢い」で、西武とのファーストステージでの勝ち方が重要だった。その思惑通り、西武との2試合では打線が機能して計13得点。主力打者が快音を並べたのに加え、レギュラーシーズン最後の3試合で無安打だった周東が2試合連続マルチ安打、シーズン打率1割台の甲斐も第2戦で適時打2本を放つなど収穫を手にして大阪行きを決めた。

 その打線の中で何より注目を集めているのはファーストステージ第1戦で3ラン、第2戦で満塁弾と爆発した主砲の柳田だ。山本に対するプロ通算打率は1割台、今季も13打数2安打。決して得意な相手とはいえないが、5月3日の対戦では山本にとってプロ6年目で初となるグランドスラムを浴びせている。

 ファイナルステージ初戦を翌日に控えた11日、京セラドーム大阪で練習した柳田は「いい投手なので難しいと思うけど、何とか、何とかという気持ちで向かっていきたい。どれだけ抑えられていても、どれだけ打てていても、その日のその打席にならないと分からない。あとは気持ちで打ちます」と決意を口にした。9月最終戦で痛めた首の痛みを抱えながらレギュラーシーズンと合わせ4戦連発、10月は全試合で本塁打を打ち、京セラドーム大阪での今季成績は打率3割4分2厘、4本塁打。チームの命運を背負うキャプテンは難攻不落な相手に”気持ち”でぶつかることを宣言した。

 山本の苦手な食べ物がピーマンであることはファンの間で知られており、SNS上には「毎日ピーマン食べよう」などのソフトバンクファンの声も見られる。山本との今季対戦成績で目立つのは牧原大が15打数6安打で打率4割、三森が15打数5安打で打率3割3分3厘、デスパイネが8打数3安打で打率3割7分5厘、本塁打は柳田と今宮がそれぞれ1本。ポストシーズン18連勝中のソフトバンクに山本が嫌がる”ピーマン”は出現するか。山本を攻略して初戦をものにすることができれば、2018、19年に続く「下克上日本一」への道が見えてくる。

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