ソフトバンク10月1日にも自力V復活 7戦6勝の工藤監督「他のチームはもっとしんどい」
2021年09月29日
前半戦1勝から2桁勝利も ソフトバンク千賀が明かす完全復活の要因「後悔しない選択を」
2021年09月29日
シーズン最終盤に入り勢いづいてきたソフトバンクを千賀滉大投手（28）がけん引している。9月だけで3度目の中5日登板となった28日の西武戦で7回途中2失点と好投し7勝目。前半戦は故障離脱もあり1勝に終わったが、後半戦7戦6勝で絶望的かと思われた6年連続2桁勝利も見えてきた。最近7試合を6勝1敗で首位ロッテと6ゲーム差、3位楽天に0・5ゲーム差と肉薄したチームを背負うエースに好調の要因、残り試合に懸ける決意を聞いた。（聞き手＝吉川貴司）
◇ ◇ ◇
ー後半戦に入って白星を量産している
もともと強い気持ちでマウンドに上がるタイプだけど最近はさらに強い。僕自身、前半戦で投げられなかった部分もある。（後半戦スタート時点でシーズンの）残り試合が半分切っていたので1試合にエネルギーを2、3試合分つぎ込んで投げようと思っている。
ー2、3試合分の？
働ける期間が少ないので、その分後悔しない選択をするためにもいろいろ考えている
ー後半戦は特別な思いを持ってマウンドに上がっているのでは
もちろんチームも大事な試合が続いているし、後半戦の一試合一試合はファンにも注目される度合いは大きい。僕自身、「頼む」とか言われたらやらないといけない立場だし、一生懸命やらなければという思いでいる。
ー後半戦が始まる前、東京オリンピックでは中継ぎで2試合に投げた
オリンピックの経験かどうかは分からないが、中継ぎは試合の途中からいくことになる。そこまでやってきた先発（投手）のこともあるし、点を与えたくないという集中力の深さに関して、野球選手として集中力の最大値は上がった。
ーその経験が後半戦に生きている？
最初の方は逆に中継ぎみたいな入り方をしていて、球数が増えたりカウントが苦しくなったりすることが多かった。それは最近もあるけど、自分の集中力の引き出し方（がうまくできる）というか、簡単に集中できるようになっている。
ー８月25日の西武戦からシンカーを投げている。バッターの反応は？
正直そこまで（多く）投げられていない。サンプル数的に分からないけど、使えたら面白いなという感覚はある。まっすぐに近い球があって、スピードがあって変化があるのはカットボールしかない。それに対になる球があれば面白いと思う。もっと練習して使えるようにできればなと思っている。
ーバッターに使えるなと思った瞬間はある？
本当にサンプルが少ないので言いづらいけど、ペイペイドームで（楽天の）茂木に投げたとき、西武戦で源田に投げた球が今後使えそう、となった。右打者にも投げられたら最高だけど、まだまだ練習の部分もある。試行錯誤だけど、右（打者）の内側にもあれだけ変化して食い込めばいいと思う。
ーシンカーは149キロくらい出ている
そうですね。速いとそのくらい出る。遅くて145、145くらい。日本でいうシンカーではなく、速めのシンカー。スプリットとシンカーの間くらい。
ー球種が増えたら受ける甲斐選手も大変になる
もっと増やしていって（甲斐）拓也を置いてきぼりにできるようにしたい（笑）
ーダルビッシュ投手は球種が11個といわれている。千賀投手はどのくらいまで増やしたい？
自分のピッチングに対してのアプローチなので限りはあるけど、とりあえず増やしたところでパターン化して試合では使えない。実際、拓也の頭がついてこなくなるまでは増やしたい（笑）。
―球種が増えるとサインを出すにも指が足りなくなる。そのときは？（笑）
もう口で言います（笑）
ーバッターに聞こえます。それでも打たれない自信がある？
普通に打たれますね（笑）
ー後半戦は中５日で投げる試合も増えた。
中５日に対するアプローチは関係ない。トレーニングの量は若干影響あるが、投げることに関しては誰でもできる。登板間隔が短くなると体のケアに意識を置きがちになるが、そこはやっぱりトレーニングの量を意識していきたい。中5日でいきますよというか、行けと言われたら行きます。
ー中４日もあるのでは？
それは分からないが、その準備はしたい。さっきも言ったけど前半戦で何もできなかったので一試合一試合に３試合分くらいの力を込めて投げたい。それくらいでも別にという感じ。
ー6年連続２桁勝利も視野に入ってきた
やっぱり勝ちに関しては兼ね合いだし、試合の流れもあるので難しい。自分にできるのは先発を全うすること。それで（白星が）ついてくればうれしいけど、まず自分に与えられた役割をしっかりやろうという気持ち。
ー残り約20試合、ここからの戦いにどう臨むか
Bクラスということでチームみんなが苦しんでいる。でもまだまだ諦めることはない。諦めるのは簡単。ここで頑張ることが今後のひとりひとりの野球人生に関わってくる。ここで踏ん張れれたら、来年以降もっと強いホークスを見せられるのではないか。自分が言うことは難しいけど、マルちゃん（マルティネス）やピッチャー陣で見せられるところを見せたい。野手も頑張っている。何とかみんなでかみ合えば面白い試合ができるのではないかと思う。
（TNC「ももスポ」28日オンエア・YouTube「ももスポチャンネル」より／取材・構成＝副田瑞樹）
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ー後半戦に入って白星を量産している
もともと強い気持ちでマウンドに上がるタイプだけど最近はさらに強い。僕自身、前半戦で投げられなかった部分もある。（後半戦スタート時点でシーズンの）残り試合が半分切っていたので1試合にエネルギーを2、3試合分つぎ込んで投げようと思っている。
ー2、3試合分の？
働ける期間が少ないので、その分後悔しない選択をするためにもいろいろ考えている
ー後半戦は特別な思いを持ってマウンドに上がっているのでは
もちろんチームも大事な試合が続いているし、後半戦の一試合一試合はファンにも注目される度合いは大きい。僕自身、「頼む」とか言われたらやらないといけない立場だし、一生懸命やらなければという思いでいる。
ー後半戦が始まる前、東京オリンピックでは中継ぎで2試合に投げた
オリンピックの経験かどうかは分からないが、中継ぎは試合の途中からいくことになる。そこまでやってきた先発（投手）のこともあるし、点を与えたくないという集中力の深さに関して、野球選手として集中力の最大値は上がった。
ーその経験が後半戦に生きている？
最初の方は逆に中継ぎみたいな入り方をしていて、球数が増えたりカウントが苦しくなったりすることが多かった。それは最近もあるけど、自分の集中力の引き出し方（がうまくできる）というか、簡単に集中できるようになっている。
ー８月25日の西武戦からシンカーを投げている。バッターの反応は？
正直そこまで（多く）投げられていない。サンプル数的に分からないけど、使えたら面白いなという感覚はある。まっすぐに近い球があって、スピードがあって変化があるのはカットボールしかない。それに対になる球があれば面白いと思う。もっと練習して使えるようにできればなと思っている。
ーバッターに使えるなと思った瞬間はある？
本当にサンプルが少ないので言いづらいけど、ペイペイドームで（楽天の）茂木に投げたとき、西武戦で源田に投げた球が今後使えそう、となった。右打者にも投げられたら最高だけど、まだまだ練習の部分もある。試行錯誤だけど、右（打者）の内側にもあれだけ変化して食い込めばいいと思う。
ーシンカーは149キロくらい出ている
そうですね。速いとそのくらい出る。遅くて145、145くらい。日本でいうシンカーではなく、速めのシンカー。スプリットとシンカーの間くらい。
ー球種が増えたら受ける甲斐選手も大変になる
もっと増やしていって（甲斐）拓也を置いてきぼりにできるようにしたい（笑）
ーダルビッシュ投手は球種が11個といわれている。千賀投手はどのくらいまで増やしたい？
自分のピッチングに対してのアプローチなので限りはあるけど、とりあえず増やしたところでパターン化して試合では使えない。実際、拓也の頭がついてこなくなるまでは増やしたい（笑）。
―球種が増えるとサインを出すにも指が足りなくなる。そのときは？（笑）
もう口で言います（笑）
ーバッターに聞こえます。それでも打たれない自信がある？
普通に打たれますね（笑）
ー後半戦は中５日で投げる試合も増えた。
中５日に対するアプローチは関係ない。トレーニングの量は若干影響あるが、投げることに関しては誰でもできる。登板間隔が短くなると体のケアに意識を置きがちになるが、そこはやっぱりトレーニングの量を意識していきたい。中5日でいきますよというか、行けと言われたら行きます。
ー中４日もあるのでは？
それは分からないが、その準備はしたい。さっきも言ったけど前半戦で何もできなかったので一試合一試合に３試合分くらいの力を込めて投げたい。それくらいでも別にという感じ。
ー6年連続２桁勝利も視野に入ってきた
やっぱり勝ちに関しては兼ね合いだし、試合の流れもあるので難しい。自分にできるのは先発を全うすること。それで（白星が）ついてくればうれしいけど、まず自分に与えられた役割をしっかりやろうという気持ち。
ー残り約20試合、ここからの戦いにどう臨むか
Bクラスということでチームみんなが苦しんでいる。でもまだまだ諦めることはない。諦めるのは簡単。ここで頑張ることが今後のひとりひとりの野球人生に関わってくる。ここで踏ん張れれたら、来年以降もっと強いホークスを見せられるのではないか。自分が言うことは難しいけど、マルちゃん（マルティネス）やピッチャー陣で見せられるところを見せたい。野手も頑張っている。何とかみんなでかみ合えば面白い試合ができるのではないかと思う。
（TNC「ももスポ」28日オンエア・YouTube「ももスポチャンネル」より／取材・構成＝副田瑞樹）
