ソフトバンク育成右腕、支配下復帰どころか開幕1軍も 3者連続三振に藤本監督「勝ちゲームでも使える」

2022年02月20日

 ソフトバンクに育成選手として入団した藤井皓哉投手(25)が20日、今春2度目の紅白戦登板でさらに評価を上げた。白組の4番手で7回に登板した右腕に対し三森、佐藤直、栗原が3者連続で空振り三振。新天地デビューとなった16日の紅白戦も含め計3回を無安打無失点6奪三振の結果を残した背番号157が、対外試合スタートを前に強烈なインパクトを残した。

 2試合続けて最速は150キロ。強風をものともしない直球の威力に加え、落差のあるフォークボールが打者を幻惑させている。ホームの後ろからネット越しに見守った藤本監督の言葉も弾む。

 「完璧ですね。この状態で投げ続けていくなら勝ちゲームでも使える。後ろから見てても操作できている。ゆたーっとしたフォームからズドンとくる、フォークがすごい落ちてるから」

 前回登板はB組からのゲスト参戦だったが、登板後に即A組へ昇格。今キャンプ最後の紅白戦には千賀、石川、和田、東浜の開幕ローテ入りが確定または内定している4人など実績あるメンバーも登板した中、A組投手として堂々とアピールした。1軍枠を競う若手の中でも「一番目立っている」と二重丸をつける藤本監督の絶賛は止まらない。「球の強さがあるし、スライダーの切れもいい。全部の球がいいようにみえる。今日は特に最高。こういう投球をしていれば支配下も近い」とべた褒めだった。

 藤井はドラフト4位で2015年に広島に入団。通算14試合に登板し18年に唯一の白星を挙げ、20年オフに戦力外通告を受けた。昨年は独立リーグの四国アイランドリーグplus高知で22試合に登板し11勝3敗、防御率1.12。中でも5月9日のソフトバンク3軍との試合でノーヒットノーランを達成したことがオフの育成選手としての入団につながった。広島時代には先発経験はないが、高知では先発として活躍し145回を投げて180奪三振。高い奪三振能力も武器にソフトバンクではまず中継ぎ起用となる見込みだが、球種、制球やスタミナなど条件がそろえばロングリリーフまたは先発の可能性もあるかもしれない。

 前回登板後、藤井は「広島では結果にこだわりすぎて自分の投球ができなかった。野球を楽しもうと思っている」と話した。野球を楽しみながら結果を出し続けた先に3桁背番号からの卒業、そして開幕1軍切符が待っているかもしれない。

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