ソフトバンク和田が”新球”で柳田封じ「使えるめどたった」 40歳最後の日、飽くなき探求心で2回0封

2022年02月20日

 ソフトバンクのチーム最年長、和田毅投手が20日、今春初の紅白戦に登板し2回1安打無失点と好投した。21日で41歳になる左腕は、2月のキャンプ中の紅白戦では2011年以来という柳田との対戦を含む31球を堪能。「すごくいい時間を過ごせた」と笑みを浮かべた。

 打者7人と対戦し、許した安打は佐藤直に許した左前打だけ。その内容もさることながら、数年前から習得に乗り出していたカットボールに対する手応えをうれしそうに口にした。

 「今年はカットボールを試していて、ある程度しっくりきたので投げた。今日はバッターの反応が良かった。いいバッターを相手にいい反応を得られたのが収穫。まっすぐだと思って打ち損じていると思うけど、自分の中ではスライダーとはまた違う変化をするボール。右(打者)にも左にも使えるめどが立った」

 和田の武器はキレのあるストレート。40歳になった昨年も146キロを計測するなど大ベテランになった今も健在だが、年齢を重ね球威だけでは押せなくなった時も見据えた上でスライダー以外に頼れる変化球を模索してきたという。そのカットボールを制球よく投げ込んでの無失点投球。締めくくりは2イニング目の4回2死一、二塁、ここまで順調な調整を続けている柳田を遊飛に仕留めて風格たっぷりにマウンドを後にした。

 「いい登板だったけど、まっすぐのコントロールが2イニング目はイマイチだった。寒さは言い訳にできない。仙台や夜の千葉もあるので、そういうところで勝つためにもこういう環境の中でも結果を出さないといけないし、物足りなかった。次回登板では今日よりはいい形でいきたい」

 ソフトバンクの開幕カードは本拠地ペイペイドームでの日本ハム3連戦、2カード目はZOZOマリンスタジアムでのロッテ3連戦。現時点で開幕投手に千賀が決定、2カード目の初戦に石川が内定しており、カードは未定ながら和田と東浜も順調なら開幕ローテ入りすることを藤本監督が明かしている。和田の年齢を考えれば開幕カードでの起用が予想されるが、本人の「仙台や夜の千葉もある」との言葉からはドーム球場の登板にはこだわらないとの決意が垣間見える。

 40歳最後の日、柳田との対戦を「(2011年とは)比べ物にならない打者になった。楽しめました」と満足そうに振り返った背番号21。若手が舌を巻く体力と飽くなき探究心で進化し続ける左腕が、完成形が見えた”新球”カットボールに磨きをかけながら1カ月後に迫った開幕へ準備を進める。

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