新型コロナ「5類」移行から1年 マスク着用2割で横ばい 医療機関でクラスター発生 警戒続く 福岡

05月08日

新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられてから1年。

福岡の経済、そして、県民の気持ちはどう変化したのか取材しました。

最大10連休となったことしのゴールデンウィーク。

福岡空港国際線のロビーは、海外から帰国した人たちや外国人観光客で連日ごった返しました。

新型コロナの5類への引き下げから8日で1年。

空港のトップはー

◆福岡国際空港 田川真司社長
「5類になって旅行需要が高まって、飛行機が順調に回復して飛び始めた。インバウンド(外国人訪日客)は、3割程度コロナ前と比べて増えています」

福岡国際空港の田川社長は昨年度、国内線と国際線をあわせた旅客数が2494万人を記録したと発表。

これは、新型コロナの感染が国内で拡大する前の2018年度を11万人上回る「過去最高」の数字です。

また、昨年度の決算は福岡空港が2019年に民営化されて以降、営業利益も初めて黒字となりました。

◆福岡国際空港 田川真司社長
「国際線は福岡空港に来たいというリクエストが非常に多いので、積極的に国際線を受け入れていって、福岡に来て頂く流れを加速していきたいと思っている」

去年の新型コロナの5類移行に伴い、大きく変わったのは「飲食店」です。

感染対策のアクリル板はなくなり、行動制限を気にすることなくお酒や食事を楽しむ光景が戻ってきました。

飲食店ではこの1年でどんな変化があったのでしょうか?

◆伊都の台所本店 福原政幸店長
「検温器は、今はもう全然使っていないので、以前はここにこうやって置いていました」

一方、現在も続けていることもー

◆伊都の台所本店 福原政幸店長
「掃除=アルコールという形になっている。衛生的な面では、コロナになっていい習慣がついたと思う」

こうした中、「客が早く帰る習慣」も定着したままだと話します。

◆伊都の台所本店 福原政幸店長
「終電までに帰ったり、深夜の客がほとんど見込めない状況になって、以前は深夜3時まで営業していたけど、今は12時で閉店、時間短縮で営業」

そして、コロナ禍で誰もが着用していたのが「マスク」です。

7日午後の天神ー

街行く人たちを見ると、ほとんどの人がマスクをしていません。

コロナ禍のときに撮影した天神の様子と比較すると、街の光景がずいぶん様変わりしたことがわかります。

◆マスクなしの人
「顔がかゆくなるから」

◆マスクなしの人
「もうつけていない。これから夏になると息苦しいし、きついかなと。5類になってから着用していない」

一方、街ではいまもマスクの着用を続けている人も少なからずいました。

その理由を聞いてみるとー

◆マスク着用している人
「人が多いところは外さず、人がいない家とか田舎の方に行ったら外している」

◆マスク着用している人
「コロナが怖い、かかるのが怖い。家族全員かかって大変だったので、ずっとつけている」

福岡市の外郭団体の調査によると、天神・中洲地区でのマスクの着用率は、去年夏以降は2割ほどで横ばい状態にあり、一定数の人が着用する傾向は当面続くとみられています。

一方、福岡県内の医療機関ではー

◆記者リポート
「こちらの病院、面会は制限されているようです」

地域医療を支え、コロナの重点拠点病院の役割を果たしていた北九州市立八幡病院。

8日の新型コロナ中等症での入院は7人で減少傾向にはありますが、5類移行後も「入院患者の面会制限」を続けています。

◆北九州市立八幡病院 岡本好司院長
「それぞれの状態状態に合わせて、面会していただいているのは現状。『他の患者さんにうつしてはならない』という使命がある」

福岡県内には八幡病院を含め重篤な救急患者を受け入れる第三次救急医療機関は10カ所あり、その中には制限を緩和して予約制や短時間での面会を許可している病院もあります。

しかし、八幡病院では入院患者の容体が悪化した状況などを除き、面会は原則できないルールのまま。

病院が費用を負担し入院患者全員にPCR検査を行うなど感染対策の徹底を続けています。

その理由はー

◆北九州市立八幡病院 岡本好司院長
「実は5類に引き下げから1年経って、4月で(面会の制限緩和を)考えいてたが、3月・4月に周りの病院で結構クラスターが起きた。75歳の心臓の悪いおばあちゃんがコロナなかったら元気に帰れたのに、コロナもらって死んじゃったら『誰が責任取ります?』となる。気が抜けない状況がずっとひたすら続いている状態」

8日で新型コロナの5類移行から1年。

今年3月いっぱいでコロナ治療費用などについて公費支援が終了し、4月からは自己負担が増えています。

それにより受診控えの懸念が高まっている状況の中、今回の取材に応じていただいた北九州市立八幡病院の岡本院長は、高齢者は引き続き気をつけてほしいと話していました。

重症化のリスクを考えると、まだまだワクチン接種や早期治療が引き続き重要ということです。

さらに介護職など高齢者の人たちとの接触が多い人も、万が一に備えてワクチンを打っておくことがのぞましいと話していました。
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられてから1年。

福岡の経済、そして、県民の気持ちはどう変化したのか取材しました。

最大10連休となったことしのゴールデンウィーク。

福岡空港国際線のロビーは、海外から帰国した人たちや外国人観光客で連日ごった返しました。

新型コロナの5類への引き下げから8日で1年。

空港のトップはー

◆福岡国際空港 田川真司社長
「5類になって旅行需要が高まって、飛行機が順調に回復して飛び始めた。インバウンド(外国人訪日客)は、3割程度コロナ前と比べて増えています」

福岡国際空港の田川社長は昨年度、国内線と国際線をあわせた旅客数が2494万人を記録したと発表。

これは、新型コロナの感染が国内で拡大する前の2018年度を11万人上回る「過去最高」の数字です。

また、昨年度の決算は福岡空港が2019年に民営化されて以降、営業利益も初めて黒字となりました。

◆福岡国際空港 田川真司社長
「国際線は福岡空港に来たいというリクエストが非常に多いので、積極的に国際線を受け入れていって、福岡に来て頂く流れを加速していきたいと思っている」

去年の新型コロナの5類移行に伴い、大きく変わったのは「飲食店」です。

感染対策のアクリル板はなくなり、行動制限を気にすることなくお酒や食事を楽しむ光景が戻ってきました。

飲食店ではこの1年でどんな変化があったのでしょうか?

◆伊都の台所本店 福原政幸店長
「検温器は、今はもう全然使っていないので、以前はここにこうやって置いていました」

一方、現在も続けていることもー

◆伊都の台所本店 福原政幸店長
「掃除=アルコールという形になっている。衛生的な面では、コロナになっていい習慣がついたと思う」

こうした中、「客が早く帰る習慣」も定着したままだと話します。

◆伊都の台所本店 福原政幸店長
「終電までに帰ったり、深夜の客がほとんど見込めない状況になって、以前は深夜3時まで営業していたけど、今は12時で閉店、時間短縮で営業」

そして、コロナ禍で誰もが着用していたのが「マスク」です。

7日午後の天神ー

街行く人たちを見ると、ほとんどの人がマスクをしていません。

コロナ禍のときに撮影した天神の様子と比較すると、街の光景がずいぶん様変わりしたことがわかります。

◆マスクなしの人
「顔がかゆくなるから」

◆マスクなしの人
「もうつけていない。これから夏になると息苦しいし、きついかなと。5類になってから着用していない」

一方、街ではいまもマスクの着用を続けている人も少なからずいました。

その理由を聞いてみるとー

◆マスク着用している人
「人が多いところは外さず、人がいない家とか田舎の方に行ったら外している」

◆マスク着用している人
「コロナが怖い、かかるのが怖い。家族全員かかって大変だったので、ずっとつけている」

福岡市の外郭団体の調査によると、天神・中洲地区でのマスクの着用率は、去年夏以降は2割ほどで横ばい状態にあり、一定数の人が着用する傾向は当面続くとみられています。

一方、福岡県内の医療機関ではー

◆記者リポート
「こちらの病院、面会は制限されているようです」

地域医療を支え、コロナの重点拠点病院の役割を果たしていた北九州市立八幡病院。

8日の新型コロナ中等症での入院は7人で減少傾向にはありますが、5類移行後も「入院患者の面会制限」を続けています。

◆北九州市立八幡病院 岡本好司院長
「それぞれの状態状態に合わせて、面会していただいているのは現状。『他の患者さんにうつしてはならない』という使命がある」

福岡県内には八幡病院を含め重篤な救急患者を受け入れる第三次救急医療機関は10カ所あり、その中には制限を緩和して予約制や短時間での面会を許可している病院もあります。

しかし、八幡病院では入院患者の容体が悪化した状況などを除き、面会は原則できないルールのまま。

病院が費用を負担し入院患者全員にPCR検査を行うなど感染対策の徹底を続けています。

その理由はー

◆北九州市立八幡病院 岡本好司院長
「実は5類に引き下げから1年経って、4月で(面会の制限緩和を)考えいてたが、3月・4月に周りの病院で結構クラスターが起きた。75歳の心臓の悪いおばあちゃんがコロナなかったら元気に帰れたのに、コロナもらって死んじゃったら『誰が責任取ります?』となる。気が抜けない状況がずっとひたすら続いている状態」

8日で新型コロナの5類移行から1年。

今年3月いっぱいでコロナ治療費用などについて公費支援が終了し、4月からは自己負担が増えています。

それにより受診控えの懸念が高まっている状況の中、今回の取材に応じていただいた北九州市立八幡病院の岡本院長は、高齢者は引き続き気をつけてほしいと話していました。

重症化のリスクを考えると、まだまだワクチン接種や早期治療が引き続き重要ということです。

さらに介護職など高齢者の人たちとの接触が多い人も、万が一に備えてワクチンを打っておくことがのぞましいと話していました。

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