北朝鮮から不正に輸入したシジミを国産と偽って販売したとして、警察は２１日、山口県下関市の商社や福岡県新宮町の関係先などを一斉に捜索しました。

不正競争防止法違反の疑いで家宅捜索を受けたのは、下関市の商社「アイコ－」です。

警察によりますと、「アイコー」は日本政府が北朝鮮との輸出入を禁止しているにもかかわらず、北朝鮮からシジミを輸入し、国産と偽って日本各地に販売した疑いです。

シジミは北朝鮮から中国や韓国などを経由して国内に持ち込まれたとみられ、原産地をロシア産などと偽ることで政府の制裁をかいくぐったとみられています。

◆記者リポート
「午後１時４５分、福岡県新宮町です。現在も警察による家宅捜索が続いています」

警察は「アイコー」のほかにも、関係先とみられる福岡県新宮町や東京の水産会社などを一斉に捜索しました。

警察では、シジミを巡る金が北朝鮮に流れていた可能性もあるとみて捜査を進めています。