工藤会トップ裁判 死刑破棄不服と福岡高検が上告 2審判決で一部無罪

03月26日


福岡県北九州市の特定危険指定暴力団「工藤会」トップの裁判で、福岡高等検察庁は26日、1審の死刑判決を破棄して無期懲役を言い渡した2審判決を不服として、最高裁判所に上告しました。

工藤会のトップで総裁の野村悟被告(77)とナンバーツーで会長の田上不美夫被告(67)は、元漁協組合長射殺事件(1998年)、福岡県警元警部銃撃事件(2012年)、看護師刺傷事件(2013年)、歯科医師刺傷事件(2014年)の4つの市民襲撃事件で殺人などの罪に問われています。

福岡高裁は3月12日の判決で、4事件のうち元漁協組合長が射殺された事件について、野村被告の共謀は認められないとして無罪とした上で、1審の死刑判決を破棄して無期懲役を言い渡しました。

田上被告については無期懲役とした1審判決を支持し、控訴を退けました。

この2審判決を不服として福岡高検は26日、最高裁判所に上告しました。

一方、弁護側も判決を不服として最高裁へ即日上告しています。

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