ソフトバンク「大きな1勝」で西武と入れ替わり首位 ルーキー正木”特訓成果”のプロ初犠打から追加点

2022年09月02日

 ◇パ・リーグ ソフトバンク4ー0西武(2日・ペイペイドーム)

 ソフトバンクが首位攻防3連戦の第1ラウンドを制し、西武と入れ替わりわずか1厘差で4日ぶりの首位に立った。

 2試合連続完封負け中のソフトバンクは0-0の5回、先頭の今宮がフルカウントから松本の直球を左中間スタンドへ。31イニングぶりの得点で主導権を握ると、6回はデスパイネの適時打で追加点を挙げた。

 7回はこの試合が新型コロナウイルス陽性による離脱からの復帰戦だった6番柳田が四球を選び、続くガルビスが安打を放ち無死一、二塁。追加点が欲しいところで、ルーキー正木が投前に転がすプロ初犠打を決めた。正木はこれまでなかなかバントを決められず苦しんできたが、試合前の早出練習などでコーチ陣の指導を受けて徹底的に特訓。その成果もあり大事な場面で犠打を成功させ、ベンチではうれしそうに笑顔を見せた。チームはこの回、相手のミスと三森の適時打で2点を追加した。

 先発の東浜はアクシデントで途中降板したが、2死満塁で急きょマウンドに上がった松本が栗山から空振り三振。7回以降は津森、嘉弥真、泉、藤井、モイネロとつなぎ無失点リレーを完成させた。

 チームは今季15度目の完封負けの翌日に今季18度目の完封勝ち。正木だけではなく6回には増田もデスパイネの適時打につながるプロ2度目の犠打を決めており、混戦のまま迎えた「勝負の9月」の初白星は中身のある大きな1勝となった。

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