大浴場のお湯換え年2回だけ 「レジオネラ菌は大した菌ではないと認識」 老舗旅館社長が会見 福岡

2023年02月28日


福岡県筑紫野市の老舗旅館で、大浴場のお湯を年に2回しか換えていなかった問題で、28日、旅館の社長が謝罪会見を行いました。

今回は、筑紫野市の老舗旅館「二日市温泉 大丸別荘」の大浴場(温泉を掛け流し、一部を循環ろ過)をめぐる問題です。

福岡県県の条例では、連日使用する循環浴槽は週1回以上すべての湯を入れ替えるとともに、残留塩素濃度を一定以上に保つよう定めています。

県によりますと、大丸別荘では去年8月、保健所の検査で大浴場から基準値の2倍のレジオネラ属菌が検出されましたが、旅館側は条例通り湯を交換していたなどと説明。

その後、去年11月の再検査で基準値の最大3700倍の菌が検出され、保健所が詳しく調べたところ、年に2回しか湯を入れ替えていなかったなど衛生管理が不十分で虚偽報告していたことを認めたということです。

28日午前10時から行われた会見で、大丸別荘の山田真社長(70)は、「事実関係は報道の通りです。大きな過ちだった。福岡県民の皆様、全国の利用客の皆様に心よりお詫び申し上げます」と謝罪しました。

大浴場のお湯の入れ換えを年に2回しか行わなかった理由や経緯については、「レジオネラ菌はどこにでもある、大した菌ではない、という認識だった」「温泉はかけ流しだから大丈夫だと思った」「コロナの影響で宿泊客も激減し、私が従業員に『客も少ないし、換水(お湯換え)しなくても良い』と指示をした」「法律の認識が甘く、安易な考えだった」と説明しました。

また。過去に他県の温泉宿泊施設で利用者がレジオネラ菌に感染し死亡した事故を受けて、報道陣から「どう考えていたか?」という質問に対しては「自分のところは大丈夫と思った」と語りました。

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