なぜ?カラスが車のワイパー“食いちぎる” 防犯カメラが捉えた“犯人” 被害相次ぎ住民困惑 【福岡発】

2023年01月27日

サムネイル
福岡県内の住宅街で、カラスが住民を困らせています。

春日市や北九州市で相次ぐ被害、狙われているのは、なぜか「車のワイパー」なんです。

去年12月15日、住宅街の防犯カメラが捉えた映像です。

車のフロント部分で動いている1羽のカラス。

よく見ると…

車のワイパーを倒してしまいました。

住人達は、イタズラでは済まされないカラスの仕業に頭を悩ませていました。

◆記者リポート
「春日市の住宅街に来ています。駐車してある車のほとんどでワイパーを立てたりタオルを巻いたりして対策が取られています」

◆カラス被害にあった山本沙織さん
「『カラスに襲われてたよ』と言われたからカラスだとわかったんですけど。ワイパーに(イタズラ)されてる時点で公民館の方が見つけてくださって、カラスを追い払ってくれたので、うちは(被害は)ここだけ」

住宅街のあちらこちらで目に付く「異様な光景」ー。

その原因は、去年12月中旬ごろから相次ぐカラスによる被害でした。

住人によると、車のワイパーのゴムが食いちぎられるなどの被害が続出。

飛んできたカラスがつついたり引っ張ったりして傷つけたとみられています。

◆カラス被害にあった山本沙織さん
「だからいつも(ワイパーに)タオルを巻いてるんですよね。立ててるだけじゃカラス倒してくるんで」

この地域に住んで30年という男性も、こうした被害は初めてだと首をひねります。

◆カラス被害にあった古森誠基さん
「だいたい(被害額は)3000円くらいですね。2回だから6000円。何か味をしめたんでしょうね・・・味はないでしょうけど」

同様の被害は春日市に限らず、北九州市でも確認されています。

八幡西区の住宅街では、半年ほど前からカラスによる被害が出始め、ワイパーを立てるだけでなく手製のカバーを被せたり、こんな対策もありました。

◆記者リポート
(フロントガラス全部にカバーをかけている車を発見)
「ワイパーごと隠して対策をとっている人もいるようです」

◆カラス被害にあった住人
「この部分をはがす。一手間かかるよ。また運転するときはワイパー降ろさないかんけんね」

◆カラス被害にあった住人
「(ボンネットを指しながら)ここに止まって、ここら辺をつついてた。(ワイパーが)宙に浮いてたらつつかれないかなって」

車のワイパーを狙ったカラスの行動について、専門家は「巣作りの材料にしているのではないか」と指摘します。

◆福岡害鳥駆除センター 三浦浩 所長
「ペア(つがい)になるのがだいたい年末とか冬になってから。時期的にはいま、巣作り一生懸命というところですよね」

さらにカラスは「遊び」のような行動を取る習性もあり、ワイパーを食いちぎる行動を気に入ってしまった可能性もあると言います。

◆福岡害鳥駆除センター 三浦浩 所長
「やってみてその食感が気持ちいい、というので、仲間内で広がってるのかなって。他に何か楽しいことを見つけてくれたら、そっちに行くんでしょうけどね」

遊びなのか、巣作りなのか、真相はカラスのみぞ知るところですが、巣作りのシーズンは3月頃まで続くということで、住民にとっては迷惑なカラスとの知恵比べが当面は続くことになりそうです。

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