【独自】防犯カメラに犯行の一部始終 “酒窃盗”の男が“ラーメン店窃盗”でも書類送検 福岡県

2022年10月21日

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2020年に福岡市の人気ラーメン店で発生した2人組による窃盗事件を巡り、別の事件で逮捕されていた33歳の男が書類送検されていたことが分かりました。

実はこの男、福岡県内で数々の盗みを重ね度々ニュースになっていた人物でした。

10月19日の福岡地裁、1006号法廷。

廷内に現れたのは黒いジャージ姿の男。

これまで6度にわたって窃盗や建造物侵入の罪で起訴された荒巻悟志被告(33)です。

<裁判>
◆裁判官
「起訴事実について間違っているところは?」
◆荒巻被告
「間違いありません」

実はこの荒巻被告、かつてTNCが報じた「未解決窃盗事件」にも関与していたとみられることが独自取材でわかりました。

◆TNCのニュース(2021年2月)
「福岡市城南区のラーメン店で現金およそ26万円などが入った金庫が盗まれる事件があり、その犯行の一部始終を防犯カメラが捉えていました」

事件が起きたのは2020年12月。

現場は福岡市城南区の人気ラーメン店でした。

店の防犯カメラ映像には、午前3時半ごろ、すでに閉店した店に1台の車が入っていく様子が映っています。

その約20分後、店内に2人組が侵入しました。

この2人のうちどちらかが荒巻被告とみられています。

1人は画面奥から金庫を滑らせるように運びー

もう1人はレジを物色。

しかし開けることを諦めたのか、レジを強引に引っ張り、地面にたたきつけ、落ちたお金を拾い集めています。

金庫などを盗んだ荒巻被告とみられる人物と、その共犯者は現場を後にしました。

店内に侵入してから走り去るまでに要した時間はわずか3分あまりでした。

金庫の中身は現金約26万円と未決済の「GOToイート」キャンペーンのクーポン24万円分など。

犯行の数時間後ー

盗まれた金庫は店から約5キロ離れた公園で、扉をこじ開けられた状態で見つかりました。

荒巻被告による被害は、福岡市中央区赤坂にある酒の買取店でもー

店内の防犯カメラは“犯行”の一部始終を捉えていました。

事件があったのは今年3月。

大胆に侵入してきた2人組の内、1人が荒巻被告とされます。

荒巻被告らはテーブルにのぼり、高価な酒が並ぶ棚を物色し始めます。

ところがー

◆犯人の声
「空(から)ばかり」

店側は防犯対策で高額の酒については商品を入れず、空き箱だけを並べていたのです。

店内に防犯アラームが鳴り響く中、焦った荒巻被告らは棚の下側にあった一本約8万円のブランデー2本を盗んで逃走しました。

この酒店窃盗事件を起こした、まさにその4時間後、荒巻被告は別の窃盗事件に関与した疑いで御用となりました。

TNCのまとめによると、荒巻被告が関与したとされる事件は、分かっているだけで2020年12月以降から福岡県内7カ所で発生。

被害額は合計で270万円を超えています。

「生活費を稼ぐため盗みを働いた」と話している荒巻被告。

TNCが報じたラーメン店の窃盗事件についても、警察は10月12日、荒巻被告を窃盗容疑で書類送検しました。

荒巻被告を巡っては、他にも余罪が複数あるとみて、警察は全容解明を進めると共に、いまだ検挙に至っていないラーメン店窃盗事件の共犯者の行方を捜査しています。

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